核物質防護
核物質防護とは、原子力施設への妨害破壊行為及び使用、貯蔵、輸送中の核物質の盗取や妨害破壊行為から核物質や施設を守るための対策です。国際的には核物質防護条約、国内的には原子炉等規制法等によって、核物質の防護措置を講じることが義務づけられています。施設に対する防護措置の例としては、防護区域等の設定、監視や巡回の実施、防護設備・機器の設置、施設や区域への出入管理等があります。
核セキュリティ
核セキュリティとは、核物質のみならず、放射性同位元素を含む全ての放射性物質を対象とした核テロ対策を含む防護措置です。具体的には、テロリスト等による核物質や放射線源の悪用が想定される(1)核兵器の盗取、(2)盗取された核物質を用いた核爆発装置の製造、(3)放射性物質の発散装置(いわゆる「汚い爆弾」)の製造、(4)原子力施設や放射性物質の輸送等に対する妨害破壊行為の四つの脅威が現実のものとならないよう取られる措置をいいます。